春の満月の日にわかめをとりに行きました。
今は山の頂上付近に住んでいますが、海の近くでそだったのでわかめは大好きだし、意識しなくてもいくらでもいただける食材だったのですが、山暮らしになると違ってきます。
特に今年は旬の生のわかめが恋しくてはりきって行ってきました。
わかめほしい。できれば1年分。
今はスーパーにわかめを買いに行っても乾燥わかめがほとんどで、肉厚のしっかりした味のわかめがほとんど売られてないです。
日常の中でその「わかめに対する小さな不満」は、忙しいとたぶん3分後には頭から消え去っているんだけど、気づけばわかめを料理に使うたびに、食べるたびに「ん~いまひとつだな!」といちいち思ってしまう。
こういうのってわずらわしくない?
思考のゴミとまでは言わないけど、おいしいわかめが手に入れば毎日がちょっとうれしくなる。
わかめポイントに到着したらまずは下見
今回は毎年1年分のわかめを取っているという方に連れて行ってもらいました。
干潮の何時間も前から待機したんだけど、その前にわかめポイントを数か所回ってそれぞれのいいところと難しいところを説明され、私が一番いけそうだったポイントを選びました。
到着したらまだ潮がひいていないので崖の上からどこにどれくらいわかめがあるかを確認しました。
写真の手前から奥に歩いていくのですが、きれてる向こう側には歩けるところなどなくて、
崖に上りました。しかもガーデン用の長靴で。
崖に上れば降りなくてはなりません。
手にはカマ、ポケットには収穫用の90リットルのゴミ袋とスマホ。
崖に上って上からわかめを確認、崖から降りてまた崖に上がってわかめを確認・・・。
ねぇ?これって、潮が引いて一度に確認したらいいんじゃない?ってなんだか言えなかったです。
(わかめの師匠は潮が引いたら一気に収穫という予定)
わかめ取りにすべての体力を使うべからず
わかめ取りで大変だったのは海水を含んだ大量のわかめを車まで運ぶこと。
崖から確認していたときは、わかめが手前になかったので見えなくて、今年は思ったよりも取れないかと思ったわりに無事にしっかり取れました。

うれしいし、運ぶしかないからわかめ袋を肩にかついで、潮の引いたいろんなものがある足場の悪い浜を何度か往復するのはそれだけで疲れました。(しかも肩に担いだビニール袋が穴が空いたらしく、海水が背中を滴る・・)
わかめ取りの前に崖の上り下りもきつかった。
帰宅したらすぐに茹でる処理をするはずが、その日は自宅に帰るだけで力尽きてしまいました。
わかめの保存方法おすすめと失敗
わかめの保存方法は乾燥、塩蔵、冷凍などがあります。
私は塩蔵が好みなんですが、あまりの大量のわかめに「いったい塩はどれくらい必要になるんだ」とひるんでしまい、今年は乾燥と冷凍を選択しました。
冷凍する場合はさっと色よく茹でて引き揚げてジップロックなどに入れて冷凍庫へ。
1年はおいしく食べられるようです。
ただネットで調べたときにジップロックに入れたら、使う分くらいをポキっと折れるようにあらかじめ割れ目を入れておくとよいとあったのですが、カチコチすぎてどうにもなりませんでした。
ただのデカイわかめの冷凍ブロックになってしまうので、手間ですが使う分をラップに包んでからジップロックに入れた方が使うときに便利です。
失敗したのは乾燥バージョンです。

取ったわかめをそのまま干したのですが、4月に取って5月の段階でカビました・・・。
わかめを茹で上げるのも大変な作業なのでラクチンな乾燥に大部分を投入していたのでショックです。

1年もたないかもしれません。
乾燥させて保存する場合は茹でてから乾燥してください。
楽しくて自由なこと
わかめ取りに行かなかった年にある方と食事をしたときのこと。
食事にちょうど旬のわかめが出てきました。
「今年はわかめを取りに行けなかったからうれしい」と言いながら食べたのですが、
「そうでしょ?わざわざ自分で取りに行かなくても、こうしておいしいものはいただけるの。何でも自分でしなくていいのよ?」と言われたことがあって、
えっ!なんだか違和感~でした。
・好きなものを手に入れること。
・食材を自分で調達できること。
なんだかたのしくて自由なことなんですよね。
おしいものが何なのか。何をおいしいと設定しているのか。
これは味覚というより経験からの思い込みがそうさせてると思うから、一緒においしく食べるって実はすごくハードルが高くて、でもすごく簡単なことですよね。
だから食べものを手に入れるときも、それを料理するときも、食べる時もたのしみたい。
あーたのしかった。
1年かけて味わいます。

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